どうもこんばんは、自分の天職が無職ではないかと気づき始めた男、ロムです
2021年の冬から始まったアニメ、『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』をご存知でしょうか

アニメ、特に異世界モノや転生モノが好きなぼくですが、お恥ずかしいことに本作は知りませんでした
最近の作品かと思いきや
原作の刊行期間は2012年9月 – 2015年4月(Web版)と、実はあまり最近とは言えません
「なぜいまさら10年前の作品がアニメ化に?」とか思っていました
正直、期待はしていませんでした
近年のアニメはファンタジー系や転生系が急増し、もはや飽和状態
どれを見ても脚本や演出に力が無く、寒いギャグをかまし、キャラに魅力が無く、手抜きのような作画で…
…おっと、ぼくは他のアニメ作品をディスる目的でこの記事を書いてるわけではありません!!!
すみません、そんなに怒らないでください
ちょっ、なんですか!そのふり上げた拳は!
物騒なので下ろしてください!
…しかし、
これは完全に思い違いでした
『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』
曰く、異世界転生系の最終兵器
曰く、異世界転生系の原点にして頂点
このアニメを見た時の衝撃
続きが気になりすぎて脳ミソが麻痺
勢いあまって漫画版もWEB版も3日で読破。
「この続きが読めるなら会社クビになっても本望…」と会社の勤務中もずっと読書漬け
寝る時間以外はすべてこの作品に触れ、彼女からの返信も返さず若干険悪ムードに…
正常な思考が出来なくなり、日常に支障
駅改札になぜか自転車のキーをピッ!
生卵の中身を捨て、丼ぶりに殻をトッピングゥゥゥッ
「これはブログの記事にしないと身が持たないぞぉ…(*’ω’*)」って思ったので記事にしました
さぁいくぞ!
キュムロニンバス!

異世界転生系の最終兵器
まず何がすごいか
冒頭でも述べたように、「異世界転生系の最終兵器」といわれる所以は伊達ではありません
その実績は
2013年10月から2019年2月まで小説家になろう累計ランキング1位を維持(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
小説家になろうとは、、
株式会社ヒナプロジェクトが提供する小説投稿サイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アニメ化した有名作品は数知れず
- 魔法科高校の劣等生
- この素晴らしい世界に祝福を!
- Re:ゼロから始める異世界生活
- 転生したらスライムだった件
- …etc
近年の深夜アニメ業界を牽引してきたと言っても過言ではない、名だたる猛者
おそらくアニメを見たことない人でも聞いた事のある作品たちばかり
その中で2013年10月から2019年2月まで累計1位を維持してきたのが『無職転生』です
故に、「異世界転生系の最終兵器」
…
かっちょいい…
しかし縁起の悪い称号でもあります
これまでの歴史上、「最終兵器」と名の付くものはだいたいしょっぱい結果に終わる運命
ナウシカの巨神兵しかり、戦艦大和しかり…
だがしかし…
本作をアニメ化するためにアニメ会社が作られるほど
アニメ制作陣の気合がすさまじい
こちら予告PV
↓
なんと本作アニメ化のためにアニメ制作会社が設立されたほど
本作のアニメ化にあたっては、プロジェクトを長期的かつ計画的に継続する体制が必要であるとする判断から、WHITE FOXとEGG FIRMの共同出資でスタジオバインドが設立された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こんなことがあっていいのでしょうか…
ただの戦艦大和ではない
海底に沈む運命ではない
そのまま魔改造してイスカンダルへ旅立つ勢いです
その他声優のキャスティングなど、すばらしい点など挙げればきりがなく、もはや何もいうまい
「テンポが~」とか「作画が~」とかいう人はもうこの世にはいない
そんな人がいたらそれこそキュムロニンバスです
そのままカラヴァッジョだ

作品の見どころ
緻密に練られた世界観、先の読めない怒涛の展開、手に汗握る戦闘の躍動感、かと思えばその登場人物は意外にもコミカルで…
その中でもいくつかの魅力をピックアップしてご紹介します
※ネタバレはしないです。ご安心ください
登場人物の作りこみ
本作の主人公 ルーデウス・グレイラット
本作は基本的にこの主人公視点で進行され、少年から青年になるまでのさまざまな冒険譚と彼の精神的成長を描く
そして現代日本からの”転生者”でもあります
ルーデウスの心の声が小説では地の文になっており、アニメではナレーションになっています
そして、この心の声の面白さこそが作品の魅力を一気に押し上げている

例えばルーデウスを例にとると
この主人公、一言で表すなら「エロい」
だがそこがいい
アニメでも小説でも言えることですが
キャラクターの魅力とは「ギャップ」です
よってギャップが上手く書けていないキャラクターは読者や視聴者から魅力が伝わらないのです
このキャラ
体は完全に少年のものだが、精神は40代を超すオッサン
前世では童貞引きこもりのニートでした
よって容姿や言動からその中身がだいぶかけ離れています
そんな主人公が前世のトラウマを乗り越えようとする姿や、”前世で得られなかった”家族を守り抜こうとする懸命な姿は
ほんとにかっこいい
そこがギャップ
完成された世界観
国の違い、文化の違い、人種の違い、人と人の違い…
これらが細かく設定されていて、全体的な世界観が出来上がっています
また同時に、「人と人は違うがどこかでつながっているんじゃないか…」
そんな気持ちすら起こさせる
さらに
途中からこの異世界を見る視点がガラッと変わる
今まで観察していたのは長方形ではなく、円柱だった、くらいの衝撃
それがWEB小説版153話(アニメはココまでやるだろうか…)
ここで実質的な第2幕がはじまる
いままでボヤッと読んでいて楽しめていたものが、急にハッキリとし始める
アニメ『STEINS;GATE』10話の衝撃を思い出しました

急に来る緊迫感
やばいやばいやばい!
鳥肌が立った
近所のスーパーで読んでいたらこの展開に衝撃を受け、そのまま何も買わずに3時間もスーパーの中をぐるぐるしていた…
おそろしい…
アニメ作画とBGM
作画が素晴らしい
アニメ開始5秒で気付く
作画といえば京都アニメーション、みたいなところがありますが
この作品はそれを上回っているかもしれない
作画だけで後世まで語り継がれそうな予感すらします

そしてケルト音楽のようなBGMがとてもハマっている
まとめ
まだ見ていない人はぜひ見てほしい
共有したいです
おわり