昔好きだった人を忘れられない時の対処法【音無響子バイアス】過去美化バイアス

過去バイアスのうち対象が人なら音無響子バイアスと呼ぶ
昔好きだった人というのはなかなか忘れることが出来ないものです。
脳科学的にこの原因は解明されており、「人は新しいことを覚えることが苦手で、古い記憶を美化してしまう」のです。これを過去美化バイアスというそうです。
よく老人が「昔は良かったなぁ」というアレです。
僕は過去美化バイアスという事象を、名前は知らなくとも概念を10年以上前から認知しており、
とくに過去美化バイアスのうち「過去の好きだった人を美化してしまう現象」について、
漫画『めぞん一刻』の音無響子のように、過去に亡くなった旦那(惣一郎)に執着して操を立てて再婚する気を起こさない現象に似ていることから
音無響子バイアス
と個人的に呼んでいます。


音無響子バイアスの本質は
過去の思い人への執着
にあります。
どんなに新しい人と出会おうとも、過去の初恋の甘酸っぱい恋愛対象が忘れられないとか、いったんいい感じになったけど成就しなかった恋愛対象とか、「あの時付き合えていたらどんなに良かっただろうか」という感情は時が経つに連れて薄れていくのではなく、むしろ執着が強くなっていきます。
過去の人はどんどん美化されていく状態で、新しい人に会って比較してしまう度に
あぁやっぱり昔のあの人は良かったなぁ
と過去の思い人への美化が加速していきます。
音無響子バイアスの克服方法
過去美化バイアスは気合いでは克服できません。
ではどのように対処すれば、過去への執着を捨てられるのか?
基本的に過去への執着を捨てることは出来ないもので、完璧に捨てるにはそれこそブッダになって悟りを開く必要があるのですが、
ただ、
音無響子バイアスに関しては明確な克服方法があります。

どのように克服するか、
それは
実際に会ってしまうことです。
実際に会ってしまうと、より「好き」が加速するのではないか?不安かと思いますが、
大丈夫です。会ってあることをすれば簡単に克服できます。
ただ克服の手順がありますのでご紹介します。
この手順通りに実行しなくては意味がありません。
「好きだった人に会う」というのはただでさえLOVEの予感を感じてしまうイベントで、つまり何も考えずに会うとほぼ確実にまた好きになってしまいます。忘れたいのに、手段を誤ると逆効果になってしまう諸刃の剣なのです。
その手順とは何なのか!?!?
さて、説明しましょう。
まず第一段階として顔写真は完全に消しましょう。
そして「あれ?どんな顔だったっけ?」となるくらい記憶のかなたに追いやります。
最低でも3年間は会わないようにしましょう。
その3年間で音無響子バイアスが膨れ上がり、脳内では相手がとんでもない美人になっているはずです。
そしてシコりまくるんです。
この①~③の工程を済ませた後、あなたの脳内思い人は元の原型をなくしており、エマ・ワトソンや広末涼子のように超絶美人になっているはずです。
つまり、会わない期間に音無響子バイアスを暴走させ、理想像を膨れ上がらせたのです。
そして3年の月日が流れ、あなたは相手をご飯に誘います。
待ち合わせは東京都の赤羽駅。
19時に待ち合わせしますがあなたは前夜から興奮しており、1分1秒が待ち遠しいはずです。赤羽駅を待ち合わせとしてチョイスしたのもワンチャンそのまま酔わせてホテルに行けるようにするためです。
あったら何の話をしようかな。
どんな美人になっているかな。
3年もたったら顔つきも変わってるだろう。
様々な期待が膨れては顔がニヤついて赤羽駅北口で降りた人たちがあなたの顔を見て
「あの人キモいな」
となっています。
するとLINEで
「到着しました!どこですか?」
と返事がきます。
はせる思いを必死で押さえつけ、彼女がいるであろう柱に近寄り、物陰にいた彼女の顔を見てあなたは思います。
おまえだれ?
と。
脳内ではエマ・ワトソンだったんですね。
でもそこにいるのは別人です。エマ・WHATソンです。
そして3年という月日は残酷です。ちょっと薄化粧で可愛かった女の子もちょっとケバくなってます。
そしていざ夕食開始。
ここで事件が起きます。
あの頃のように自然に喋れないはずです。
あなたは3年もの間、思い人でシコリ続けたせいで、3年間の童貞ムーブによってコミュニケーション能力に欠陥が生まれてその人の前ではアウアウ言うしか脳がありません。
そして何も話すことがないあなたは話題を見つけられず気が動転して
アムウェイの勧誘をいきなり始めます。
相手の顔に幻滅し、相手に幻滅してもらい、極め付けにアムウェイで自殺を図ることで
あなたの思い人への未練を完璧に断ち切ります。
とりあえずアムウェイのハードルが高いヨォ!という方は
「やりたいこと100個をノートに書いてよ」って言えばいいと思います。だいたいアムウェイの話をされたのと同じくらいの気持ち悪さがあります。
ここまでやらないといけないのか?相手に嫌われる必要があるのか?そう思われるかもしれませんが、完璧に未練を断つ必要があるのです。中途半端だと「いや、あれは何かの間違いだ。もう一度会えばまた違うはずだ」となってしまいます。そうなる前に相手から「あいつとはもうご飯いきたくない」と思わせれば2回目は有り得なくなります。
そしてここまで読んだ方にはネタバラシしますが、これは僕の実話です。
つまりエビデンスがあるということです。
いかがでしょうか?
若干?ストイック過ぎるかもしれませんが、これで音無響子バイアスは完全克服です!
『めぞん一刻』作中で音無響子は最終的に惣一郎さんの未練を断ち切ることなく、その想いを大事にしたまま五代くんと共に歩むことになりますが、それは苦しいはずです。
未練は残しても害しかありません。
悟りましょう!
皆さんもお試しください!
おわり